日本語話者における “k” / “c” の発音
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問題意識
『ゆる言語学ラジオ』の雑談回において、「なぜ日本語のカ行音がローマ字あるいは英語などでの翻字が “c” ではなく “k” になるのか。」 との問題提起があった。
その際、「 “k” ならカ行音であることが定まり、 “c” だとキャ行音になるかもしれないからか?」と考察されていた。
問題点
一般的な英語の音韻での解釈では、 “k” / “c” の差異により “a” でスペリングされる音素が決定することはない。
考察
日本語において /kæ/ と発音される単語の多くが「キャ」で翻字されており、同様に発音される。
"cat"
EN: /kæt/
JA: /キャット/
"can"
EN: /kæn/
JA: /キャン/
他に日本語においてキャ行音で翻字される語頭子音が /k/ である CVC 音節は /kjuː/ のみではないか。
"cute"
EN: /kjuːt/
JA: /キュート/
"cuse"
EN: /kjuːz/
JA: /キューズ/
- “cat” 等をキャ行で翻字するのは、 “cute” らの日本語話者による実際の聴音でキャ行音に捉えられる音節からのアナロジであるか?